DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

アンカーが揚がらない

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2015.5.16(土)
昨夜から激しい雨。風も強い。
私は朝5時、11時、夕方5時とこまめに天気予報をチェックする。
その時、いつも風と波だけ見て雨かどうかを見ない事が多い。
今日も、アレ雨の予報だったっけ、といった感じだ。
千倉はきのうから強風波浪霧注意報が続いている。
この辺は気象注意報、警報では「イスミ、アワ地方」と呼ぶ。「夷隅、安房」と書く。
良く強風波浪注意報が出ている地域だ。気象予報以外では聞かない地域名で一体何処の事だと言った感じだ。
房総半島南部でここ千倉や鴨川、勝浦、など外房や館山も入る。


朝食準備中、5時半。

午後、雲は厚いまま、雨があがり、風も納まったので、
台風対処で打った右舷沖のアンカーを揚げることにする。
今回、入港着岸の際は岸壁へ寄せられるのを避ける為ケッジアンカーを打った。
台風は最強時、南風で次第に西に変わる。
西寄りに変わった時にケッジアンカーだけでは十分では無いと判断。
テンダーで右舷沖に増しアンカーを打った。
次の台風7号が来ているが、真上とかは予想されていない。影響は必ずあるがそれ程大きくはないだろう。
そこで、右舷の沖アンカーを揚げに行く。
岸壁側はダブルに舫いを取っており、バウ、スターン共、その1本は50mロープ。
50mロープを伸ばすだけで、エンジンを掛けず、アンカーの上まで行く。
台風や低気圧の強風後は、いつもアンカーは海底にくい込んで、手では先ず揚がらない。
ウインチで引っ張り揚げる。びくともしない。
次にその時の為の双綱をウインチで引く。これでもダメ。
引っ張ってテンションを掛け、急に緩める。
こんな作業を7~8回は繰り返したが、全くダメ。揚がってこない。
これは非常に珍しい。過去にこの様なことがあったか記憶に無い。
私はこの様な困難な状況になると、
いつも、キット解決できるはずだと考える。
ベスト解が有るはずだと考える。
引き上げる場所、引き上げ方向を変えてみることにする。
アンカーロープと双綱をスターンまで持ってきてジブ用の大きなウインチでアンカーロープを引いてみる。
ウインチが大きいだけ引く力も強いのだが、やはりダメ。
今度は双綱をウインチで引いてみる。
どこまで引き上げられるかなー、と思いながらウインチを回し、
ふとライフラインを見ると、なんとアンカーが目の前にある。
双綱で揚がって来たのだ。
アンカー揚げに40分は費やしたろう。
今回、当初何故揚がらなかったのか、不明。
何かに絡んでいたのかもしれない。
海底に深く食い込んだ場合、ウインチで揚がらないことは無い。
揚がって来たアンカーに泥は少しだけついてたが、全体にきれいであった。
なにかに絡んで、揚がって来なかったのかもしれない。
水がきれいで、引き潮の場合は潜ってアンカーの状況を確認するのが良い。
今回は水が濁っており、満潮時だったので、アンカーが海底でどの様な状態であったかは、解ら無い。
しかし、双綱がついている限り、いろいろ試せばきっと揚がってくると考えて良い。

雨は一応上がったが、空はいつ降り出してもおかしく無い、一面雲の空。17:49

写真:
・台風対策で使った三つ打ち16m50mロープ2本。
 今回は100mロープは使わず、アンカーを打った。