DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

濃霧の中、塩釜港着

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2015.6.3(水)
濃霧の中、塩釜港着。
塩釜まで来ると東北に到着したと言う感じがする。

底引き漁の大型船の2時頃出港する音で目を覚ます。
3時頃には多くの漁船がテスト漁でドンドン港を出て行く。猛スピードだ。
今日は水曜で出港の日。
目が覚めてしまったので、3時15分に起床。
漁に出た船が帰って来ると港が騒がしくなる。
その前に出てしまいたかったせいもある。
離岸しようとすると、流れ藻が港内に多い船を引っ張って藻の無い所へ移動させる。
ペラを回すと絡んでしまう。相馬港は流れ藻が多い。
5時40分、白燈台を交わし、一路塩釜港へ。
濃霧注意報が出ていたが、夜明けまで、視界500m。
遠くは見えないが航海には支障無しと見た。
8時15分、急に霧が濃くなる。
アレ、次第に晴れるんじゃないのか。予報と違う。
その後はドンドン濃霧となり、100m先ぐらいしか見えない。
前方と左右に注意を集中しながらの航海が続く。
時々、流れ藻群に遭遇し、急いでオートパイロットから手での操船に替える。
何度かこんなことがあった。
霧は少し薄くなったかなと思うと又濃くなる。この繰り返し。
効果があるかどうか解らないがマストトップの白燈を着ける。
濃い霧の中の航海が長く続く。見えないだけか、行き会い船には出会わない。
塩釜港7マイル位手前で本船からの警笛が鳴る。何度も繰り返し鳴る。
船が全く見えない。向こうはレーダーで見ているのだろう。
今度は音を替えた警笛。近づいているのだ。
見えないので対処の方法が無い。そのままコースを維持。
しばらくすると警報も鳴らなくなる。コースからこちらがそれたのだ。
塩釜、5マイル程手前でセイルもダウンし、一旦止まる。11時40分。
これから本線航路に入るので霧が晴れるまでここで待機する。
3~40分待ったが、晴れてこない。
しびれをきらし、4ノット程度でコースを進む。
濃霧で大型船は出港停止しているのか。
漁船には2艇あったが、本船には合わない。
設定コースには港湾案内に有る様に緑ブイがいくつも設置されている。
直ぐそばまで行かないとブイが見えない。ブイ番号はほんの近くようやっと読める。
塩釜港の奥に行くほど視界が開けてくる。
目視で両側の陸が見える様になった。

以前留めたのは一番ドンズマリ、奥の奥。
そこには常時係留らしい漁船が2艇すでに槍付されていて着けられない。
その手前には2艇、大型祭船がいつも通り横付係留されている。
その後ろが少し空いている。槍着けを試みる。
この岸壁は低く、満潮になると海水が岸壁を覆ってしまう。フェンダーが利かなくなる。
危険なのだ。
前回はいつもの様に槍着けしようとしたが、アンカーが丸で利かない。
2回やってもだめだったので、横付した。上げ潮の際、苦労したのを覚えている。
フォートレスアンカーはマッド用にアンカーを設定し直す事が出来る。
角度を広くするのだ。きのうの内にやっておいた。
かなり遠くからアンカーを打つ。船首を岸壁まで進める。
一旦、船首を舫いアンカーを引く。
ドンドン、引けてしまう。近くへ来て止まる。
水深13m位だったので、アンカーラインが短すぎる。
前を外し、アンカーを引き、アンカーを揚げてみると、海底を這っているロープに引っ掛かっていると解る。
今度はかなりの遠くにアンカーを打つ。
これはどうにか利いた様だ。先に打ったアンカーに泥が全く付いていなかった。
そうするとここは泥では無く、海底は海藻なのかもしれない。
13時30分、舫いを完了。

ひと片付けして上陸。観光案内所を目指す。
残念ながら惜しい所でしまったいた。16時まで。

泊地の目の前にあるイオンの巨大店で多量に食材を仕入れて、艇に戻る。
久しぶりにビール。つまみはカマンベールチーズにかつおの刺身。
明日は晴れるらしいので今日は作業は何もやらずに直ぐ寝る。

写真:
塩釜港のドンズマリに槍着けしたECHO POINT