DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

志摩は安乗(あのり)港にやって来ました

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2016.5.6(金)
福田→安乗53マイル(96km)
今日も長丁場。
3時過ぎに起きる。
次の港まで遠いのと午後から雨、風も強くなる予報で、
出来るだけ早く出港したかった。
一番心配なのはシラス漁の船が出るかどうか、であった。
何百艇かあるのでは無いかと思うほどの船が猛スピードで一斉に海に飛び出す。
その間はヨットは勿論出港出来ない。
3時半ごろおばちゃんが真っ暗な中、ライトをつけて見回っている。
こちらを見て、おはようございますと声を掛けてくれる。
おはようございます。今日は、シラス漁の船はでますかねー。
今日は出ますよ、5時ごろから。の返事。
これは大変。
私はいくら早い出港でも、ゆっくりご飯を食べ、食器も洗い、トイレを済まし、
全て準備を整え、5時の天気予報を見て出港する。
これで、出港を取りやめた事が度々ある。
しかし、今日はどうしても早く出たい。4時半には出港しないと駄目だろう。
食事は出港予定の日の前日に作ってある。
ご飯をすばやく食べる。ご飯は何しろ食べる。
その他は全て飛ばし、4時30分に離岸。
まだ外は真っ暗。遠くを明かりを着けた船が時々通る。
私の出港時にも1艇、前を進む小型の艇があり、こちらもマスト燈を着けて進む。
前の小型船の後を着けていけば良いのでありがたい。
5時ごろ白灯台を通過。
一刻も早く、港の外へ出ないといけないので、いつもは静かな港内で揚げるメインは外で。

どうにか、シラス漁軍団に遭遇はしなかった。
しかし、6時ごろには一面、シラス漁の船で囲まれる。
双眼鏡で見ると太いロープを引っ張っているのが見える。
網の上らしい所に赤いブイがあり、移動していく。
浜松の沖ぐらいまで来た7時ごろ、ようやくシラス漁から抜け出せた。

名古屋港に行くらしい本船が追い抜かして行く。
午後から雨の予報が11時には振り出し、ズット雨。
私はドジャーを付けないので雨はマトモニ当たる。

最初の20マイルぐらいは逆潮で速度が出ない。
最終の20マイル程は風はアビーム、かなりのスピードを稼げた。

安乗に入り、一番奥のいつも留めるところは鏡の様に静穏。
アンカーを打ち、槍付け。
アンカーロープを沈めるため、モニターとして小型のアンカーを静める。
前の舫いを固めたところで17時のサイレン。

12時間かかった。
シラス漁から逃げたり、逆潮だったり、途中で2ポン、3ポンの練習をしたりしたせいもあるが、
チョット掛かりすぎだな。

写真:
・17時26分、舫いと片付けを終わり安乗に憩うECHO POINT
 きれいで独特な雰囲気のある港でしょう。たぶん千年の昔から人々の生活があったと思われる。