DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

歴史的町並みが残る御手洗にやってきました

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2017.7.14(金)
これも、私の好きな泊地。御手洗。
瀬戸内海に来た時は必ずと言って良いほど寄る。
自然が美しく、快適、人が親切で穏やか。
歴史に満ちている。

かっては港が船で埋まり、対岸の島まで船伝いに行けた程、栄えた港であった。
船員は遊郭に出かけるが、女郎が船まで一夜妻として行く習慣もあった。

江戸時代から明治時代当時の町並みが良く保存されている。
町全体が清潔。トイレはどこもピカピカに磨かれている。

写真:
・御手洗の大桟橋に舫うECHO POINT
・御手洗へ向かう途中にある急流「鼻栗瀬戸」を抜けたところに掛かる橋
・19時54分、夕闇迫る御手洗港で静かにたゆたうECHO POINT



航海:
弓削島から御手洗に行く途中には「鼻栗瀬戸」がある。
水路誌には「見通しが悪い上に、潮流が強く、浅所が両岸に沿って散在しており、
海難も多発しているので、この海域に不案内の船舶は通航しない方が良い」とある。

肝心なことは鼻栗瀬戸の転流時だ。
電話帳の様に厚い水路誌には
「来島海峡中水道より約20分早く転流する」とある。
今日、2017.7.14の来島海峡中水道の転流時は8時46分。
従って、鼻栗瀬戸の転流時は8時26分。

弓削島から鼻栗瀬戸最強部までは9マイル。5ノット平均として2時間弱
とすると6時半ごろ弓削を出発することになる。

瀬戸内海潮汐表を見ると転流までは南流、つまり逆潮。
そこでかなり余裕を持って6時出港と決める。(この判断が間違いと後に気付く)

出港して直ぐ、岩城島に近づくころには連れ潮。
これはいったどうしたことだ。

以後、ズット強い連れ潮。エンジンを切っても4ノットで走る。
そこで気付く。
つまり鼻栗瀬戸や来島海峡は南北に通過する。
しかし、そこまではほぼ西に進んでいる。南流北流は関係なく、
瀬戸内海、東西の流れを見る必要があったのだ。

それにしてもこのコースでは水路と言って良いほど潮が強かった。潮が渦巻いている個所に何回も出会う。
オーパイが利かず、何回か手で操船。
岩城島を過ぎた、潮の強い地域に前方を塞ぐ形で漁船団。
大きく迂回して漁船団を避ける。

あまりに早くついてしまう。風は無風に近いがセイルのみ1~2ノットでセイリングし時間調整。

予定設定時刻より15分程早く通過。
潮を殆ど感じないほど、静かであった。
鼻栗瀬戸には2艇、漁船が止まって漁をしているのが見えるだけ。
通過する船には会わなかった。

瀬戸を通過し、橋を潜ったあたりで艇が潮に持っていかれた。

後は順調に御手洗まで。